外壁塗装はいつやるべき？目安となる劣化サインを解説

外壁塗装のタイミングは前回の塗装から経過した年数、塗料の種類、環境などさまざまな要因によって左右されます。
今回は外壁塗装を行うタイミングについて解説するので、ぜひ参考にしてください。
また、外壁塗装を依頼する季節についても、季節ごとのメリットとデメリットとともに解説します。

外壁塗装の塗り替え時期の最も大きな指標の一つは、使用されている塗料の耐用年数です。
外壁に使用される塗料にはさまざまな種類があり、その耐久性能には大きな差があります。
シリコン塗料：約8～12年

ラジカル制御型塗料：約12～15年
フッ素塗料：約15～20年
無機塗料：約20～25年
上記は一般的な耐用年数ですが、塗装された環境やメンテナンス状況によって左右されます。

外壁の劣化症状は、外壁塗装の必要性を示すサインです。
チョーキング現象や塗膜のひび割れ、膨れなど、外壁の状態が悪化している兆候には注意が必要です。
外壁が風雨や紫外線などの外的要因から保護されていないことを示しており、放置すると建物の保護に必要な機能が低下する可能性があります。

外壁の素材によっても、塗り替えのタイミングは異なります。
例えば、窯業系サイディングは耐久性は高いですが、セメントを原料としており防水のために定期的な塗装が必要です。

外壁を触った際に、粉が付着する現象をチョーキングといいます。
チョーキング現象は、塗膜が劣化して塗料の成分が分解され、表面に出てきている状態を指し、外壁の防水機能の低下を示しています。
外壁材に雨水が浸入する恐れがあるため、早めに対処する必要があります。

外壁材と塗装の密着が悪くなると、塗装面が膨れたり、剥がれたりすることがあります。
放置すると雨水が浸入しやすくなり、建物内部の構造体を傷め、雨漏りの原因ともなるためすぐに外壁塗装をすることをおすすめします。

湿度が高い場所や日陰になる部分では、カビやコケが発生しやすくなります。
これらは見た目の問題だけでなく、外壁材を徐々に劣化させる原因、またアレルギーやシックハウス症候群の原因ともなり得るため、定期的な清掃や適切な塗り替えによる予防が重要です。

外壁に設置されている金属部品からサビが発生すると、そのサビが外壁に広がり、金属部品の機能性にも悪影響を及ぼすことがあります。
外壁材への水分の浸入を防ぐためにも、サビが広がる前に対処しましょう。

外壁塗装に最適な時期は、主に気候条件によって決まります。
近年では塗料の技術進化により、季節を選ばずに塗装が可能になりつつありますが、季節によってメリット・デメリットが存在します。

夏は、春や秋と比較すると高温多湿ですが、晴れの日が多く、比較的外壁塗装を行いやすい季節です。
日照時間も長いため、作業時間を長くとれます。
しかし、夕立が降りやすく、台風シーズンも重なるため、工事中断によりスケジュール通りに工事が進まない恐れがあります。