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サイディングの隙間の役割と適切な幅とは? 防水・通気機能と補修法について解説!

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家の外壁を覆うサイディング。
その表面には、実は重要な役割を担う「隙間(目地)」が存在します。
この隙間は、適切な幅でなければ、様々な問題を引き起こす可能性があります。
今回は、サイディングの隙間の役割、適切な幅、問題発生時の対処法まで、詳しく解説します。

サイディングの隙間の役割とは?

サイディングの隙間、別名「目地」の役割は、主に以下の3つです。

1.伸縮吸収

サイディング材は、温度や湿度の変化によって伸縮します。
隙間は、この伸縮を吸収し、サイディング材の反りや割れを防ぎます。
例えば、真夏の炎天下ではサイディング材は膨張し、冬の寒さでは収縮します。
この動きを隙間が吸収することで、サイディング材への負担を軽減し、建物の耐久性を維持する上で重要な役割を担っているのです。
温度変化の激しい日本の気候において、この伸縮吸収の機能は非常に重要と言えるでしょう。

2.防水

サイディングの隙間には、シーリング材(コーキング材)が充填されています。
このシーリング材が雨水の侵入を防ぎ、建物を守る防水の役割を果たします。
シーリング材は経年劣化によりひび割れや剥がれが生じるため、定期的な点検とメンテナンスが建物の劣化を防ぐ上で欠かせません。
防水機能の低下は、雨漏りに直結し、住宅の寿命を縮める大きな要因となります。

3.通気

サイディングの隙間は、壁内の湿気を逃がす通気の役割も担っています。
湿気がこもると、カビや腐食の原因となるため、適切な通気性は建物の健康を保つ上で重要です。
外壁材の裏側に通気層を設ける工法は、壁内結露を防ぎ、建物の寿命を延ばす効果が期待できます。
適切な通気は、建物の耐久性だけでなく、居住者の健康にも良い影響を与えます。

適切なサイディングの隙間の幅

一般的に、サイディングの隙間の適切な幅は5mm~10mm程度と言われています。
しかし、サイディング材の種類(窯業系、金属系、木質系など)や建物の構造、施工方法によって異なるため、一概には言えません。
新築時は適切な幅が確保されていても、経年劣化により隙間が開いたり、シーリング材が痩せて隙間が目立つこともあります。
不安な場合は、専門業者に相談することをおすすめします。
専門家の見解を聞くことで、適切な対処法を知ることができます。

サイディングの隙間に発生する問題と影響

サイディングの隙間に問題が発生すると、建物の寿命に大きな影響を与えます。
以下のような問題に注意が必要です。

隙間が大きすぎる/小さすぎる場合の影響

・隙間が大きすぎる場合
雨漏りの原因となるだけでなく、虫や小動物の侵入経路にもなってしまいます。
実際に、隙間から侵入した蜂が巣を作ってしまったという事例も報告されています。
大きな隙間は、住宅の安全性を脅かす可能性があります。

・隙間が小さすぎる場合
サイディング材の伸縮を吸収できず、反りや割れにつながる可能性があります。
特に、熱による伸縮が大きい金属系サイディングでは、隙間不足による変形が起こりやすいです。
目立たない部分であっても、建物の構造に影響を与える可能性があります。

隙間からの雨漏り

サイディングの隙間からの雨漏りは、建物の構造材を腐食させ、住宅の耐久性を著しく低下させる原因となります。
雨漏りを放置すると、シロアリの発生リスクも高まり、住宅の資産価値を大きく損なう可能性があります。
雨漏りを発見したら、早急に補修が必要です。
早期発見、早期対応が住宅を守る鍵となります。

隙間の汚れ・カビ

サイディングの隙間の汚れは、美観を損ねるだけでなく、カビの発生原因にもなります。
カビはアレルギーの原因となることもあるため、定期的な清掃が必要です。
高圧洗浄機を使用すると効果的に汚れを落とせますが、水圧が強すぎるとサイディング材を傷める可能性があるので注意が必要です。
適切な清掃方法を選択することが大切です。

サイディングの隙間の補修方法

サイディングの隙間に問題が発生した場合、以下の方法で補修できます。

DIYでの補修(軽微な損傷の場合)

軽微なひび割れや剥がれであれば、DIYでの補修も可能です。
ホームセンターなどで販売されているサイディング用コーキング材を使用して、隙間を埋めることができます。

1: 古いコーキング材の除去: カッターナイフやスクレーパーを使って、古いコーキング材を丁寧に除去します。

2: マスキングテープの貼り付け: 綺麗に仕上げるために、隙間の両側にマスキングテープを貼ります。

3: コーキング材の充填: コーキングガンを使って、隙間をコーキング材で埋めます。

4: ヘラで整える: ヘラを使って、コーキング材の表面を滑らかに整えます。

5: マスキングテープの除去: コーキング材が乾かないうちに、マスキングテープを剥がします。

DIYを行う際は、適切な材料と手順を理解した上で行いましょう。
無理な場合は、専門業者に依頼することも検討しましょう。

専門業者への依頼(大規模な損傷の場合)

大規模な補修や、雨漏りが発生している場合は、専門業者に依頼することをおすすめします。
専門業者は、適切な診断を行い、最適な修理方法を提案してくれます。
サイディングの張替えや塗装が必要な場合も、専門業者に依頼することで、美しい仕上がりを実現できます。
専門知識と経験を持つ業者に任せることで、安心安全な施工が期待できます。

サイディングの種類と隙間の関係

サイディング材の種類によって、隙間の役割や適切な幅も変化します。
代表的なサイディング材と隙間の関係性について解説します。

1.窯業系サイディング

一般的に最も普及しているタイプで、セメント質と繊維質を主な原料としています。
デザインやカラーバリエーションが豊富で、比較的安価であることがメリットです。
吸水性があるため、適切な隙間幅の確保とシーリング処理が重要です。

2.金属系サイディング

アルミやガルバリウム鋼板などを用いたサイディングで、軽量で耐久性が高いのが特徴です。
熱による伸縮が大きいため、隙間の確保が特に重要です。
隙間が不足すると、変形や破損につながる可能性があります。

3.木質系サイディング

天然木の風合いが魅力で、断熱性が高いというメリットがあります。
しかし、耐候性に劣るため、定期的なメンテナンスが必要です。
湿気による膨張や収縮も考慮し、適切な隙間幅を確保することが重要です。

FAQ:よくある質問

サイディングの隙間を自分で補修できますか?

軽微な損傷であればDIYで補修できますが、大規模な損傷や雨漏りの場合は専門業者に依頼することをおすすめします。
ご自身のスキルと状況に応じて判断しましょう。

サイディングの隙間はどのくらいの頻度で点検すれば良いですか?

年に1回程度、目視で点検することをおすすめします。
特に、台風や大雨の後などは、念入りにチェックしましょう。
定期的な点検が、早期発見につながります。

サイディングの隙間から虫が入ってきます。どうすれば良いですか?

隙間が大きすぎる可能性があります。
コーキング材などで隙間を埋めるか、専門業者に相談しましょう。
放置すると、住宅内部に虫が侵入するリスクが高まります。

まとめ

サイディングの隙間は、建物の耐久性や美観を維持する上で重要な役割を果たしています。
適切な幅を保ち、定期的な点検とメンテナンスを行うことで、建物を長く健康に保つことができます。
家の寿命を延ばし、快適な住環境を維持するためにも、サイディングの隙間に気を配りましょう。
まずはご自宅のサイディングの状態を確認し、必要に応じて適切な処置を行うことをおすすめします。

 

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