水性塗料は雨でも流れない?メリットとデメリットとともに解説
最終更新日:
外壁塗装は美観と耐久性を維持するために、定期的に行う必要があります。
ただ外壁塗装をすれば良いというわけではなく、住宅の環境に合わせて適切な種類の塗料を選ぶことが重要です。
塗料の種類は大きく、水性塗料と油性塗料に分かれます。
今回は水性塗料は雨でも流れないかという疑問に対して、水性塗料のメリットとデメリット、そして注意点について解説します。
目次
水性塗料は雨が降っても流れる心配はない?
水性塗料は、乾燥後であれば雨で剥がれることは基本的にありません。
ただし、乾燥前に雨に触れると塗料が流れるリスクがあるため、適切なタイミングで塗装する必要があります。
施工会社は塗料が流れないようにするため、天気予報で雨が降らないかはもちろん、即座に乾かすために湿度も確認します。
また、乾燥しやすくするために、周りの物を動かす、乾燥助剤を使用することもあります。
急な雨が心配な場合は、塗装した壁をシートで覆うことで保護する方法もあります。
水性塗料のメリット・デメリット
油性塗料よりも密着度に不安があるかもしれませんが、水性塗料にはメリットもあります。
ここでは、水性塗料のメリットとデメリットを解説します。
水性塗料のメリット
1:健康への影響が少ない
水性塗料は希釈剤としてシンナーが使用されていないため、油性塗料のような強い臭いがありません。
また、揮発性有機化合物(VOC)の排出が非常に少ないため、室内の空気質を悪化させる心配がありません。
2:環境への配慮
水性塗料の残りは、特定のリサイクルプログラムを通じて適切に処理されることが多く、環境への影響を最小限に抑えられます。
水性塗料自体も自然に分解されやすい成分を使用しているため、環境への長期的な悪影響が少ないです。
3:施工のしやすさ
水で薄めることができるため、使用後の道具の洗浄が水洗いのみで可能です。
また、水性塗料は飛散しにくく、周囲の環境を汚しにくいため、屋内外の施工に適しています。
水性塗料のデメリット
1:乾燥時間が長い
水は一定の温度に達しないとしっかりと乾燥しないという特徴があるため、気温や湿度により乾燥時間が不安定になることがあります。
特に湿度が高い日や寒い時期は、乾燥が遅れる可能性が高いため、季節やタイミングを選ぶことは重要です。
2:水性塗料が向いていない箇所もある
アルミやステンレスなどの部分に水性塗料は適していません。
しかし、技術の進歩により水性塗料の完成度が向上しているため、臭いが気になるという方は施工会社に確認してみましょう。
3:艶が持続しにくい
艶を維持できる有機溶剤は、水性塗料には含まれていません。
そのため、油性塗料よりもはやく艶を失ってしまいます。
水性塗料の注意点
水性塗料の防水性は限定的ですが、最新の改良により耐久性が向上しています。
一方で、水性塗料を選ぶ際の注意点があります。
防水性能の限界
水性塗料は一般的に防水性能が高いわけではないため、水の影響を受けやすい環境では特に注意が必要です。
特に雨の多い地域や水回りの使用には適していません。
一方で、水性塗料の上から防水性を高めるトップコートを施すことで、水への耐性を向上可能です。
トップコートは、水性塗料の劣化を遅らせる効果もあります。
適切な下地処理
水性塗料の劣化を防ぐためには、適切な下地処理が非常に重要です。
下地がしっかりしていることで、塗料の密着性が向上し、長期間の保護効果が期待できます。
特に吸水性の高い素材に水性塗料を使用する場合は、プライマーを施してから塗装することが推奨されます。
プライマーは塗料の密着を助け、均一な仕上がりを実現します。
まとめ
水性塗料はしっかりと乾燥させていれば、雨で流れる心配はありません。
有機溶剤を含む油性塗料と比較すると、健康や環境に優しいというメリットがある一方で、水性塗料が適さない箇所があったり、乾燥時間が長かったりするというデメリットがあるのも事実です。
ご自宅の環境やご家族のことも踏まえ、どちらが適しているかを検討してみてください。
当社では専門家によるヒアリングや現地調査を行い、ご自宅の状況に合わせたさまざまな種類のプランを
ご用意しております。小さなお困り事からいつでもご相談いただけます。
町田市周辺で屋根修理や外壁塗装をお考えの方は、ぜひ桜ルーフまでお気軽にお問い合わせください。