屋根塗装の縁切りとは?知っておきたい工法と効果
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屋根塗装を検討している方は、「縁切り」という言葉を見聞きしたことがあるかもしれません。
しかし、具体的にどのような作業なのか、なぜ必要なのか疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、屋根塗装における縁切りの必要性、種類、効果について解説します。
目次
屋根塗装の縁切りとは?
屋根塗装の縁切りとは、塗膜を切って雨水の排水経路を確保する作業のことです。
スレート屋根は、重ね合わせて屋根を葺く構造になっています。
そのため、屋根塗装の際にローラーなどで塗料を塗ると、屋根材の重なった部分に塗料が入り込み、排水溝が塞がってしまう可能性があります。
1: 雨漏りや屋根材の腐食の原因
排水溝が塞がると、雨水がスムーズに流れなくなります。
その結果、雨水が屋根材の内部に溜まり、腐食や雨漏りの原因となるのです。
2: 縁切りの重要性
縁切りは、屋根塗装後、雨水がスムーズに流れるようにするために非常に重要な作業です。
3: 縁切りを行うタイミング
縁切りは、屋根塗装の仕上げ段階で行われます。
通常は、上塗り塗料が乾燥した後に、専用の工具で塗膜を切ります。縁切りの工法と費用
縁切りには、大きく分けて2つの工法があります。
・ 従来のヘラやカッターを使う方法
従来は、ヘラやカッターを使って、塗膜を直接切っていました。
しかし、この方法は、作業に熟練した技術が必要で、屋根材を傷つけたり、塗膜の剥がれにつながるリスクがありました。
また、施工時間も長く、費用も高くなる傾向がありました。
そのため、現在ではほとんど使われていません。
・タスペーサー工法
タスペーサー工法は、タスペーサーと呼ばれるプラスチック製の部材を屋根の重なった箇所
に挿入することで、塗膜で隙間が埋まらなくする工法です。
タスペーサーは、あらかじめ屋根材の幅に合わせて設計されているため、簡単に正確に設置できます。
また、施工時間も短縮でき、費用も抑えられることから、現在では主流となっています。
タスペーサー工法には、従来の工法に比べて以下のようなメリットがあります。
・施工が簡単で、短時間で作業を終えることができる。
・屋根材を傷つけるリスクが低い。
・費用が安く抑えられる。
・耐久性に優れている。
縁切りの効果
縁切りを行うことで、以下のような効果が期待できます。
1: 雨漏りの防止
縁切りによって、雨水がスムーズに流れるようになり、屋根材の内部に水が溜まるのを防ぎます。
これにより、雨漏りの発生リスクを大幅に軽減できます。
2: 内部結露の抑制
屋根の内部に水が溜まると、結露が発生しやすくなります。
結露は、木材や断熱材を腐らせる原因となるため、住居の耐久性を低下させます。
縁切りによって、結露の発生を抑制し、住居の寿命を長く保てます。
3: 屋根材の腐食防止
雨水は、屋根材を腐食させる原因となります。
縁切りによって、雨水が屋根材の内部に浸入するのを防ぎ、屋根材の腐食を防止します。
まとめ
屋根塗装における縁切りは、雨漏りや腐食を防ぎ、屋根の寿命を長く保つために欠かせない工程です。
特に、スレート屋根の場合、縁切りをしないと雨水が内部に溜まり、深刻な被害をもたらす可能性があります。
縁切りには、従来のヘラやカッターを使う方法と、タスペーサー工法の2つの工法があります。
現在では、施工の安全性や効率性の高さから、タスペーサー工法が主流となっています。
縁切りを行うことで、雨漏りの防止、内部結露の抑制、屋根材の腐食防止、などの効果が期待できます。
屋根塗装を検討している場合は、縁切りについて業者に相談し、適切な工法を選択することが大切です。
町田市周辺で屋根修理や外壁塗装をお考えの方は、ぜひ桜ルーフまでお気軽にお問い合わせください。